土地家屋調査士の口述試験の概要や試験対策の方法を紹介

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「土地家屋調査士の口述試験って難しいの?」
「どんなことを聞かれるの?」
「当日準備するものはある?」
このような悩みを抱えている受験生は多いのではないでしょうか。
対面の試験は緊張しますよね。
しかし、しっかり対策を取ることで落ち着いて試験に挑むことができます。
ここからは、口述試験の合格率や内容、当日の流れを紹介します。
試験を受けるときのポイントについても記載しているので最後までご覧ください。

土地家屋調査士試験の概要

まず、土地家屋調査士試験の概要を紹介します。
概要は以下の通りです。

筆記試験日 10月中旬
筆記試験合格発表日 翌年の1月上旬
口述試験日 翌年の1月下旬
口述試験合格発表日 翌年の2月中旬

筆記試験に合格した人だけが口述試験を受けられます。
筆記試験は以下のように午前と午後でわかれています。

  • 午前の部:平面測量、作図
  • 午後の部:登記や申請の手続に関する知識、技能

口述試験では、筆記試験にでてくるような質問を受けます。
筆記試験に合格できたとはいえ試験から3ヶ月ほど経っているため、勉強した内容を忘れてしまっている人もいるでしょう。

こちらの記事では、土地家屋調査士の合格率や受験の申し込み手順などを詳しく解説しています。土地家屋調査士の資格試験を受けたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
土地家屋調査士試験とは?試験日程・試験科目・申し込み手順などを解説

土地家屋調査士の口述試験とは

まず、土地家屋調査士の口述試験について紹介します。

  • 内容
  • 日程
  • 服装
  • 持ち物
  • 合格率
  • 注意事項

それぞれ細かく見ていきましょう。

内容

口述試験は主に、不動産登記法と土地家屋調査士法について質問されます。
実際の質問内容は以下のとおりです。

  • 創設的登記と報告的登記の違いとは
  • 申請義務のあるものはなにか
  • 地積測量図の記載事項
  • 職責
  • 秘密の順守は何故あるか

このような質問を15問ほど受けます。
試験官は2名で片方が記録係をしているため、質問のスピードはゆっくりです。

日程

口述試験は、筆記試験を行った翌年1月下旬に行います。
試験の合格発表が出てすぐのため、受かる見込みがある人は合格発表前から対策を練るといいでしょう。

服装

服装はスーツが好ましいです。
実際に口述試験を受けるときの服装に指定はありません。
しかし、口述試験では土地家屋調査士の資格を持つにふさわしい人材かを見ています。
少しカジュアルな服装でも不合格になることはないかもしれませんが、もっともおすすめなのはスーツです。

持ち物

口述試験の持ち物は以下の6つです。

  • 受験票
  • 本人確認書類
  • 筆記用具
  • 飲み物
  • 時計
  • 待ち時間に読む参考書

待機室に自動販売機や時計がない可能性もあるため、飲み物や時計は持っていきましょう。
ほかには、待機中に読む参考書もあると安心です。

合格率

口述試験は基本的に全員受かる試験です。
そのため、合格率はほぼ100%といっていいでしょう。
しかし、欠席や遅刻、質問に解答せず沈黙を続けた場合は落ちるかもしれません。
もし、口述試験で合格できなくても、筆記試験に合格した人は口述試験を最大2回まで受けられます。

注意事項

口述試験の注意事項は2つあります。

  • 雑談禁止
  • スマホの利用不可

待機中は雑談とスマホの利用は禁止されています。
しかし、書籍は持ち込みOKのため、参考書などを読んで待機時間を過ごしましょう。

土地家屋調査士の口述試験当日の流れ

土地家屋調査士の口述試験当日の流れは以下の通りです。

8:30 窓口で待機 集合時間になるまで窓口で待機する
8:40(集合時間) 本人確認とくじ引き 集合時間になったら受験票と身分証を確認して本人確認を行う

このとき、試験の順番を決めるくじ引きを行う

9:00 待機室で待機 呼ばれるまで待機室で待つ
12:00 試験開始 試験室に入り、15分の試験を受ける
12:15 帰宅 速やかに帰宅する

口述試験は午前と午後にわかれているため、午後の部の場合は13:00が集合時間です。集合時間に間に合うように窓口で待機しましょう。

土地家屋調査士の口述試験の対策方法

試験の合格率はほぼ100%ですが、質問内容にうまく答えられないと、恥ずかしい思いをしてしまいます。
そのため、ここからは口述試験で恥ずかしい思いをしないための対策方法を3つ紹介します。

  1. 筆記試験の内容を復習する
  2. 実際に声に出して練習する
  3. 口述試験の模試を受ける

落ちることはないからといって高を括らず、対策はしっかり取りましょう。

方法①筆記試験の内容を復習する

1つ目の方法は、筆記試験の内容を復習することです。
とくに「土地家屋調査士法第1条と第2条」の問題は毎年高確率で出題されます。
そのため、条文の内容を口頭で説明できるくらい復習しておきましょう。

方法②実際に声に出して練習する

2つ目の方法は、実際に声に出して答える練習をすることです。
声に出して答える練習をしておくことで、本番当日に緊張で声が出なくなってしまうことを防げます。
練習方法に困った時は、口述試験のテキスト集を購入して声に出して練習するといいでしょう。
黙読だと実際の試験の時に緊張してしまうこともあります。
本番と同じように声に出す練習をしておくことで、緊張も少ないでしょう。

方法③口述試験の模試を受ける

3つ目の方法は、口述試験の模試を受けることです。
模試は予備校や通信講座で行われています。
この場合、プロの講師が試験官役になってくれるため、本番同様の質問を受けられます。
模試は無料で受けられる場合もあるため、予備校や通信講座のサイトをチェックしてみましょう。

土地家屋調査士の口述試験を受ける際のポイント

最後に、土地家屋調査士の口述試験を受ける際のポイントを3つ紹介します。

  1. 不合格者を出そうとしているわけではない
  2. 試験中は聞かれた質問にのみ答える
  3. 品位ある立ち振る舞いを心がける

それぞれ紹介します。

ポイント①不合格者を出そうとしているわけではない

口述試験では、受験者の姿勢や対応を見るため、不合格者を出す目的で行っていません。
そのため、わからない質問でも無理にこたえようとせず「わかりません」と回答しても問題ないのです。
わからない時は、試験官が質問内容をわかりやすく言い換えてくれたり、ヒントをだしてくれる場合もあります。
知識量は筆記試験で充分開示できているので、試験官とコミュニケーションを取りながら解答しましょう。

ポイント②試験中は聞かれた質問にのみ答える

口述試験では、聞かれた質問以上に答える必要はありません。
口述試験は、知識量ではなく、土地家屋調査士として最適な人材かを見ています。
そのため、聞かれた以上の解答をしてしまうと、良くない印象を与えてしまうでしょう。
もし、解答に不足があれば追加で質問されるので、聞かれたことにのみ解答すれば問題ありません。

ポイント③品位ある立ち振る舞いを心がける

口述試験では、受験者の受け答えや立ち振る舞いを見ています。
そのため、ノックの音に気を付けたり、ドアをゆっくり閉めたり、座っている姿勢を正すなど、立ち振る舞いに気を付けましょう。
土地家屋調査士法にも「土地家屋調査士は常に品位を保持し、誠実に業務を行わなければならない」と定められています。
そのため、品位のある立ち振る舞いを意識しましょう。

土地家屋調査士の口述試験対策は模試がおすすめ

土地家屋調査士の口述試験の概要や、試験の対策方法について紹介しました。
口述試験の対策は、予備校や通信講座で行われている模試がおすすめです。
口述試験は試験官役を行ってくれる相手がいないと対策が難しく、一人では充分な対策は取れないでしょう。
模試であればプロの講師が試験さながらの質問を投げかけてくれます。
もともと予備校に通っている人は無料で受けられるところがほとんどです。
しかし、予備校に通っていなくても無料で模試だけ受けられる所もあります。
当サイトでは、「土地家屋調査士の資格取得予備校・通信講座おすすめ人気ランキング」を紹介しています。
口述試験を控えている方は、無料で模試を受けられる予備校があるかチェックしてみてください。

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