土地家屋調査士試験に複素数計算は必要?メリットや噂の真相を解説

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「土地家屋調査士試験に複素数計算は必要?」
「複素数計算のメリットは?」
「複素数計算は計算結果がズレるって本当?」

土地家屋調査士試験を受けようと考えている方ならば、一度は目にする「複素数」という言葉。
土地家屋調査士試験における「複素数」とは「複素数計算」のことを指し、土地家屋調査士試験に必要な計算方法です。

本記事では、土地家屋調査士試験における複素数計算のメリットや噂の真相、複素数計算を学べる講座などを解説しています。
ぜひ、参考にしてください。

土地家屋調査士試験の合否を分ける「複素数計算」

複素数計算は、土地家屋調査士試験において重要な計算方法です。
「難しそう」と感じてしまうかもしれませんが、基礎からしっかり理解しておけば、試験の際に役立つでしょう。

ここでは、「複素数」「複素数計算」について分かりやすく解説していきます。

こちらの記事では、土地家屋調査士の合格率や受験の申し込み手順などを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
土地家屋調査士試験とは?試験日程・試験科目・申し込み手順などを解説

複素数とはなにか

「複素数」とは、「実数」と「虚数」が組み合わさった数字のことです。

まず「実数」とは、文字通り実際に存在する数字(1、2、3…)を指しています。

そして「虚数」は、虚偽の数字、つまり存在しない数字のことです。

具体的には、2乗すると-1になる数字のことで、計算式上では「i」で表されます。

実数(1)と虚数(2i)を足した数字1+2iが複素数というわけです。

しかし、土地家屋調査士試験での複素数計算は、数字の詳しい意味や性質は知っておかなくても解けるため、頭の角に入れておくだけで大丈夫です。

複素数の計算方法

土地家屋調査士試験では、2点間の距離や面積、交点などを導く計算問題が出題されます。
通常の場合は、x軸とy軸をそれぞれ計算しなければなりません。
ところが複素数計算を使えば、「x+yi」で表すことができ、一気に計算が可能です。
そうすることで、より早く計算問題を解くことができます。

複素数のメリットは「早く」「正確な」計算ができること

「複素数」は、実数と虚数を組み合わせた一つの数字です。
先述したように、複素数計算を使えば、通常計算よりも早く計算ができるでしょう。さらに、複素数計算は、より正確な計算が可能になります。

ここでは、複素数のメリットを解説します。

平面座標のXとYの二つある値を一つの値として扱うことが出来る

土地家屋調査士試験の計算問題では、関数電卓を利用します。
関数電卓を使って効率よく計算をするためには、メモリー機能がかかせません。
しかし、メモリー機能が覚えられる数字には限りがあり、複雑な問題を解いているうちにメモリーが足りなくなってしまった、といった事態が起こる可能性もあるでしょう。

また、xとy、それぞれに計算をするのはかなり時間ロスになってしまいます。
そこで、複素数計算の出番です。複素数計算は二つの値を一つの値として計算できるため、メモリーの容量を圧迫することなく計算でき、効率と正確さを高められます

座標計算における三角関数の理解が不十分でも答えを求められる

座標計算では、三角関数(sin・cos・tan)を使って角度を求めます。
しかし、複素数計算を使えば、三角関数をきちんと理解していなくても、電卓の使い方が分かっていれば計算が可能です。

暗記が不安な方や、測量計算に慣れていない方でも、ミスを減らして計算ができます。

土地家屋調査士試験で使用する関数電卓

土地家屋調査士試験で使う関数電卓は、「FX-JP500-N」や「FX-JP900-N」がおすすめです。
どちらも十分な機能が備わっており、複素数計算をサポートしてくれるでしょう。

複素数計算のおけるネット上の噂

複素数計算について調べていると「複素数計算だと計算結果がズレる」「複素数が使えない問題が出る」といった噂を見かけるかもしれません。

しかし、このような噂は土地家屋調査士試験での複素数計算がまだ一般的ではなかったときに発生した噂です。

複素数計算で解けない問題は、通常計算でも解けないため、出題されません。

また、四捨五入のタイミングを「筆界点間距離を求める前」と「求積の前」と覚えておくと、計算結果のズレを防げます。

複素数計算を学べる講座

それでは、最後に複素数計算を学べる講座をご紹介します。
複素数計算を学べる講座は、初めて学習する方向けのものと、既に学習経験がある方向けのものに分かれています。

自分の学習スタイルに合った講座を選びましょう。

初学者向け講座

まずは、初めて複素数を学習する方に向けた講座を三つご紹介します。

中山式複素数計算(アガルートアカデミー)

中山式複素数計算(アガルートアカデミー)では、関数電卓の扱い方はもちろん、座標計算、基準点測量、面積計算、といった土地家屋調査士試験で出題される計算方法が全て一から丁寧に解説されています。

オリジナル問題もついているため、繰り返し復習しながら学習できます。

記述式計算ステップ講座(アガルートアカデミー)

記述式計算ステップ講座(アガルートアカデミー)は、複素数計算が苦手な方におすすめの講座です。
文字だけの解説だけではなく、実際の電卓操作を確認できる動画もあり、視覚的に学習できるのが特徴です。

記述式過去問解説講座(アガルートアカデミー)

基礎が学べたら、記述式過去問解説講座(アガルートアカデミー)で記述式問題への知識を深めましょう。

土地家屋調査士試験には、記述式問題が2問出題されます。
複素数計算を使って過去問を解きながら、どの出題パターンにも対応できるようにしましょう。

学習経験者向け講座

続いては、既に複素数計算を学習したことがある方に向けた講座を三つご紹介します。

計算特訓講座(LEC)

計算特訓講座(LEC)は、20年以上の過去の計算問題が体系別に収録されています。

さらに、各問題に目安となる時間が設定されているため、実際の試験をイメージしながら学習できるでしょう。

複素数で解く土地の記述式問題【全6問】(東京法経学院)

複素数で解く土地の記述式問題【全6問】(東京法経学院)は、土地の記述式問題に特化した講座です。
また、1本約2時間のレクチャー動画が3本ついているため、理解できるまで何度でも見返して学習できます。

記述式過去問【実演】講座(アガルートアカデミー)

記述式過去問【実演】講座(アガルートアカデミー)は、土地と建物の記述式問題を実演を見ながら学べる講座です。

作図問題も収録されているため、講師が実際に作図している様子を見ながら理解を深められます。

土地家屋調査士試験で複素数計算は必要

ここまで、土地家屋調査士試験における複素数について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

複素数は二つの数字を一つとして扱った数字のことです。
複素数計算を使うことで、より素早く正確に問題を解くことができるでしょう。

「複素数計算を使うことによって計算がズレる」という噂もありますが、しっかりと電卓の扱い方や四捨五入のタイミングを頭に入れておけば、心配する必要はありません。
講座を利用して試験勉強をするときには、初学者向けと学習経験者向け、自分に合った講座を選びましょう。

当サイトでは、「土地家屋調査士の資格取得予備校・通信講座おすすめ人気ランキング」を紹介しています。
土地家屋調査士を目指している方は、サイトをチェックしてみてください。

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