「土地家屋調査士と宅建のダブルライセンスは可能?」
「仕事内容はどんな違いがあるの?」
「試験は難しい?」
このような疑問を抱えている経営者は多いのではないでしょうか。
保有資格が増えれば顧客に提供できるサービスも増えるため、ダブルライセンスはおすすめです。
ここからは、土地家屋調査士と宅建のダブルライセンスは可能か、仕事の違いについて紹介します。
土地家屋調査士と宅建のダブルライセンスは可能なのか?
土地家屋調査士と宅建のダブルライセンスは可能です。
土地家屋調査士は、土地を分けたり測ったり登録したりしますが、宅建は土地の売却の仲介を行います。
ダブルライセンスによって、普段であれば依頼するはずの仕事を一貫して行うことが可能です。
その結果、顧客へ提供できるサービスも増えるため、収益アップにもつながります。
そのため、土地家屋調査士と宅建は非常に相性がいい資格といえるでしょう。
ダブルライセンスで働くには
土地家屋調査士と宅建両方の仕事を行うためには同一個人事務所である必要があります。
本来、土地家屋調査士は独立業のため、宅建との併用はできません。なぜなら、宅建は業務へ専任する必要があるからです。
しかし、土地家屋調査士も専任の宅建になれる場合があります。それが、土地家屋調査士と宅建が同一個人事務所の場合です。
社会通念上「常勤性」と「専従性」があれば、土地家屋調査士業でありながら専任の宅建になることができます。
土地家屋調査士と宅建の仕事の違い
土地家屋調査士と宅建の仕事内容は、どんなものなのでしょうか。
ここからは、土地家屋調査士と宅建の仕事の違いについて紹介します。
- 土地家屋調査士の仕事
- 宅建の仕事
それぞれ見ていきましょう。
土地家屋調査士の仕事
土地家屋調査士の主な仕事は、土地の測量と登記です。
具体的には、土地を売買するとき地図の情報に誤りが無いか測量します。
そのとき、土地の境界線が曖昧であれば土地の所有者に協力を要請して、境界線を決めます。
最後に、測量した情報を登記し、完了です。
土地家屋調査士とは?仕事内容や資格の取得方法を解説
宅建の仕事
宅建の主な仕事は、不動産取引です。
具体的には、不動産の売買や賃貸物件の仲介を行います。
これは宅建の独占業務のため、不動産の営業に欠かせない資格です
土地家屋調査士試験と宅建士試験の難易度の違い
土地家屋調査士と宅建はどちらも国家資格のため、試験に合格しないと資格を取得できません。
ここからは、それぞれの試験の難易度について紹介します。
- 土地家屋調査士の試験
- 宅建の試験
ダブルライセンスを目指している人はチェックしてみてください。
土地家屋調査士の試験
土地家屋調査士の試験は難易度が高く、合格率は8〜9%です。
受験資格はないため、誰でも受験ができます。
試験内容は択一式問題と記述式問題があり、記述式問題が多いため、時間内に問題を解ききることが困難です。
勉強範囲も広いため、難易度が高いといわれています。
宅建の試験
宅建の試験も難易度が高く、合格率は15%です。
土地家屋調査士ほどではありませんが、充分難易度の高い試験といえるでしょう。
土地家屋調査士との違いは、試験に合格してもすぐ宅建士にはなれないことです。
宅建は住所地の都道府県知事に対し、登録の申請が必要です。
申請するためには不動産取引等の実務経験が2年か、実務研修を受けて考査に合格することで申請ができるようになります。
宅建に比べて土地家屋調査士試験が難しい理由
ここからは、宅建に比べて土地家屋調査士の試験が難しい理由を4つ紹介します。
- 足切りされる
- 過去問が少ない教科がある
- 作図問題がある
- 試験時間に対して問題数が多い
それぞれチェックしていきましょう。
理由①足切りされる
土地家屋調査士の試験は足切りされます。
土地家屋調査士の試験には択一式と記述式があり、択一式の問題で基準点に達していない人の記述式の採点すらされないのです。
そのため、合計点で合格できる宅建より難しいといえるでしょう。
理由②過去問が少ない教科がある
土地家屋調査士の試験には過去問が少ない教科があります。
それは「民法」という科目で、平成16年から3問ずつしか出題されていません。
そのため、過去問の数が少なく、対策が取りにくいのです。
理由③作図問題がある
記述式問題のなかに作図問題があります。
これは、問題文を読んで土地や建物の形を作図する問題です。
作図に時間がかかってしまうだけでなく、問題文も長いため1問解くのに膨大な時間がかかってしまいます。
理由④試験時間に対して問題数が多い
土地家屋調査士の試験は午前の部と午後の部合わせて5時間あります。
試験時間が長いと思うかもしれませんが、問題数が多いため、時間内に問題を解ききれず不合格になってしまった受験生は多いでしょう。
土地家屋調査士の試験では、素早く正確に問題を解く能力が問われるのです。
土地家屋調査士に合格するには
最後に、土地家屋調査士に合格するための方法を3つ紹介します。
- 過去問を繰り返し解く
- 作図問題に慣れておく
- 予備校でプロに教わる
土地家屋調査士の試験を受ける人は、ぜひ参考にしてみてください。
方法①過去問を繰り返し解く
過去問を解くことで、不得意な問題や出題方法、全体のボリュームが分かります。
苦手な科目が分かることで効率よく復習できるのです。
さらに、過去問を繰り返し解くことで、素早く問題を解けるようになるでしょう。
方法②作図問題に慣れておく
時間内に全問題を解ききるためにも作図問題には慣れておきましょう。
作図問題に慣れるためには、とにかくたくさん問題を解くことが必要です。
たくさん問題を解くことで経験値が上がり、考える時間が短くなります。
方法③予備校でプロに教わる
はじめての試験勉強ではわからないことも多いため、予備校への入学がおすすめです。
特に土地家屋調査士の試験は作図や民法など、独学で勉強するのは難しい科目がたくさんあります。
そのため、不明点をすぐ聞ける環境に身を置く必要があります。
土地家屋調査士と宅建のダブルライセンスは可能!
土地家屋調査士と宅建のダブルライセンスは可能か、試験の難易度の違いについて紹介しました。
土地家屋調査士と宅建のダブルライセンスは同一個人事務所でないとお互いの資格を活かすことができません。
しかし、相性のいい資格同士のため、資格取得を検討しているならおすすめです。
とはいっても、土地家屋調査士と宅建はどちらも国家資格で難易度の高い資格です。
そのため、勉強途中で挫折してしまう人も多いでしょう。
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予備校や通信講座を利用することで、頑張りを認めてくれる講師や仲間と出会えるため、挫折しにくくなるでしょう。
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