土地家屋調査士の資格を地方公務員が取得するにはどうしたらいい?

お役立ち情報

地方公務員として働いていると、時折、登記関係の書類を取りに行くときなどもあるでしょう。

土地家屋調査士ってどんな仕事をしているんだろう、と気になる方のために本記事では地方公務員が土地家屋調査士の資格を取るためにすべきことについてご紹介します。

土地家屋調査士の資格は国家資格で決して簡単ではないため、しっかりと対策・準備する必要があります。

合格するための勉強方法や勉強時間についても解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

土地家屋調査士資格を地方公務員がとるには

はじめに、土地家屋調査士の資格を地方公務員が取得するためには、知っておきたいポイントがあります。

国家試験に合格する必要がある

土地家屋調査士の資格を取るためには、2回ある国家試験に合格しなければなりません。

受験資格は年齢・性別などの制限は一切なく、誰でも受験することができます

つまり不動産業界の知識がない方や登記について詳しくない方でも、チャレンジすることができるということです。

誰でも受験できますが、合格率は令和4年度で9.6%程度、それより過去も9、10%あたりを推移しています。

10人に1人くらいしか合格できないと考えると、難しい試験ということがわかります。

筆記試験

土地家屋調査士の国家試験の一つに、筆記試験が含まれます。

筆記試験は試験の午前と午後の2部に分けて行われ、作図や不動産登記法・民法など選択問題などが出題されます。

こちらの記事では、土地調査家屋士試験における民法をどのように攻略するかを解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
土地調査家屋士試験の民法攻略法!どう勉強すればいいかを紹介

口述試験

土地家屋調査士の国家試験には、筆記試験とは別に口述試験もあります。

口述試験は筆記試験に合格した者のみが受けることができ、1人あたり15分程度の面接形式です。

筆記試験は10月頃に行われ、そこからおよそ3ヶ月後の1月中旬に口述試験が実施されます。

保有資格によっては試験項目が一部免除に

土地家屋調査士の国家試験を受けるときに、一級建築士もしくは二級建築士、測量士、測量士補の資格を保有していれば、試験項目の一部が免除できます

免除されるのは、先ほどご紹介した筆記試験の中でも、午前の部(平面測量・作図)です。

上記の資格がある方は午後の筆記試験の後、口述試験に進むことができます。

合格率が低い土地家屋調査士だからこそ、まず土地家屋調査士より難易度の低い測量補の資格を取得し、その後午後の部の筆記試験に望むのも手です。

勉強法と勉強時間

土地家屋調査士に合格するための勉強法と勉強時間についてですが、主に下記です。

  • 勉強法:予備校
  • 勉強時間:700~1,000時間

勉強方法には大きく分けて独学と予備校がありますが、おすすめは民間の予備校です。

なぜなら公務員として働きながら資格を取得するのであれば、夜間コースや通信コースなど融通の利く勉強の仕方ができるからです。

土地家屋調査士にまつわる市販のテキストも販売されておりますが、独学で学習するのは効率が悪いでしょう。

民間の予備校であればある程度の拘束力もありますし、学ぶモチベーションにつながりやすいです。

土地家屋調査士の受験に向けた勉強時間は、おおよそ700~1,000時間といわれています。

1~2年程度、長くて3年ほどかけて勉強する人が多いです。

合格率があまり高くない資格だからこそ、それだけ入念な準備が必要ということです。

おすすめの予備校ランキング

土地家屋調査士の資格を取得するために、おすすめの予備校ランキングは以下です。

  • 東京法経学院
  • LFC東京リーガルマインド
  • 日建学院
  • アガルート
  • 早稲田法科専門学院

詳しい内容についてみていきましょう。

 東京法経学院LFC東京リーガルマインド日建学院アガルート早稲田法科専門学院
費用15~45万円31~37万円21~41万円17~42万円35万円前後
おすすめポイント・教材がオリジナル
・合格した人は受講費全額返金
・合格者が多い  
・学習形態が選べる
・通信にはサポート体制がある
・映像教材で学べる
・学習方法が多彩・分校が多く引っ越しなどしても学べる
・教材がフルカラー
・毎月30分の定期カウンセリング
・合格率が高い
・50年以上の歴史がある
・土地家屋調査士に特化した授業がある
・受講料に必要な道具代も含まれている
形態通信・通学通信・通学・DVD講座通信・通学通信通信・通学

ランキング1位は「東京法経学院」です。

費用が今回ご紹介する中で最も安く、それでいて充実した学習内容なので、総合的にバランスがよい特徴があります。

教材は完全オリジナル仕様で学びやすく、合格すればかかった受講費は全額返金。

コスト的に受講をどうしようか迷っている方にとっては、メリットが大きいでしょう。

学習方法は通信・通学から選ぶことができ、自分の生活スタイルにあわせて勉強できるのは嬉しいポイントです。

地方公務員の土木職員の仕事は大きく変化

公務員をしつつ土地家屋調査士の資格を取るのであれば、土木職員についてもよく知っておく必要があります。

ここからは近年変化している土木事情について切り込んでいきます。

土木構造物の点検が義務化

2012年に起きた笹子トンネル天井版落下事故を受けて、構造物には5年に1回の点検義務が発生しました。

これまでも巨大な構造物に関しては点検の義務がありはしたものの、小さな構造物についても点検義務が追加されたのです。

過去には小さな構造物は予算上、点検をしないことや、自前の点検法にとどまることも多かったですが、それが許されなくなりました。

これまでしていなかった業務だからこそ、建物の劣化の評価などの事例は少なく、やりづらさを感じる方も多いようです。

補修の計画策定

補修の計画策定を土木職員も行う機会が増えています。

例えば土木構造物の補修計画などがその一つで、計画策定をするということは、ある程度の事務処理能力も求められるということになります。

どのように計画し、予算内に進めていくかスケジューリングするといったスキルが必要なのです。

民間活力の導入

最近特に目立つようになってきたのが、民間活力の導入です。

民間活力とはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、公的施設などにも民間技術を採用していることを指します。

例えば池袋にカフェが併設された公園ができました。このような場合、土木職員が計画や設計をし、あらゆる意見も取りまとめながら進める必要があります。

これまで以上に「まとめ役」の役割を担うようになってきているのです。

AIなどの高度技術の活用

土木業界でも、近年AIなどの高度技術を用いた案件も増えています。

例えばAIを活用し最適な構造計算ができるシステムや環境アセスメントを察知し水量の季節変化を予想できるAI、資材等のストック状況をAIがカメラを通して確認しカウントしてくれるなど、あらゆる面で活躍しはじめています。

AIは身近になってきているので、それについていく、そして使いこなすスキルが求められるのです。

土地家屋調査士の資格取得は地方公務員から目指せる

今回は地方公務員が土地家屋調査士の資格を取得する方法について、ご紹介しました。

働きながら取得するには少々難しく、合格率の低い難関資格です。

独学でも取得できますが、日々仕事をしながらとなるとモチベーションが続かなかったり、わからないところがわからないままになったりする可能性があります。

夜間や自宅に居ながらでも勉強できる予備校であれば、たしかな方向性に向かって確実に進めるので効率的に学習を進められ、おすすめです。

土地家屋調査士の資格は地方公務員から目指せるので、ぜひ試してみてくださいね。

当サイトでは、「土地家屋調査士の資格取得予備校・通信講座おすすめ人気ランキング」を紹介しています。
土地家屋調査士を目指している方は、サイトをチェックしてみてください。

タイトルとURLをコピーしました